新郎じんさん（35）は、30歳を過ぎたころから周りのすすめもあり婚活を始められました。
なかなかご縁に恵まれず「そろそろ結婚は諦めたほうがいいのかもしれない」と思っていた矢先、最後のつもりで臨んだご紹介で出会ったのが、新婦のぞみさん（33）でした。

交際当初から「結婚式はしなくてもいいね」と話し合っていたおふたり。
しかし新婦のお母さまから「やはり娘の結婚式は見たい」との強いご希望があり、どうすれば自分たちらしく結婚式を叶えられるのかをホテルにご相談くださいました。

お話を伺うと、おふたりが結婚式をしたくない理由は「お金の問題ではなく、人前に立つのが得意ではないので、わざわざ貴重な時間を割いて来てもらうのが申し訳ない」というお気持ちからでした。

そこで選ばれたのは、ゲストのご負担を少なくできる会費制のスタイル。

出席はあくまでゲストの自由にお任せし、遠方からお越しの方には宿泊をご用意するなど、おふたりなりのおもてなしを工夫されました。

準備の段階では、新郎の弟・みなとさんと新婦の姉・ゆいさんが積極的にサポート。
おふたりに寄り添いながら、細やかな準備を一緒に進めてくださったことが心強い支えとなりました。

迎えた結婚式当日には、新婦のお母さまにベールダウンのセレモニーをお願いし、さらに感謝の気持ちを込めて花束をプレゼント。

お母さまにとっても忘れられない時間となり、おふたりも「やっぱり結婚式をしてよかったね」と心から感じられる、あたたかな一日となりました。